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缶の中

銀雨の個人的キャラ日記・話・バトン・補足設定置き場。※アンオフィシャルはびこる

2017'12.18.Mon
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2009'03.06.Fri
ベッドの中で、身震いして目が覚めた。



(ジョブチェンでアサリ不在時の話)








コツ、…コツ………







腕を伸ばし、手探りで携帯を見つける。
まぶしい液晶画面に目を細め


AM1:00


元々寝付きは良い方だから
こんな夜中に目を覚ましたのは
初めてかもしれない。
外気の冷たさに腕を引っ込めて考える。
エアコンのリモコンは夏以来使ってない。
まいったな、どこにしまったんだっけ…


コツ…コツ…


いつもはアサリが横に居て
夜がこんなに寒いなんて知らなかった。
そう言えば今夜は雪も降るんだっけ、道理で寒い。
アサリは寒がってないかな…

寝転がったまま
友人に預けた相棒を思い
ぐるりと窓の方へ視線を送ると
白い物が浮かび上がっていた。


コツ…コツコツ…コツ、コツ……


先ほどから耳障りだった音は
白いなにか、が起こしているらしい
あまり考えたくなくても、
こんな時間に
変な音と変な影とくれば、


(お、化け?)


寝ぼけていた頭がすっかり冷めた。
窓の方なんて見るんじゃなかった!
さっさと暖房つけて、
二度寝できればよかったのに…!

天井をうろうろとする視線を
再び、そっと、そちらへ向けると


黒い影が増えている。






声にならない悲鳴





携帯を十字架よろしく、胸に持ち
神へ祈るようにして時をやり過ごそうと試みる


コツコツドンドンコツドンコツコツドンドンドン


先ほどの音が、勢いを増している。
さらに大きな音を立てて。
涙目で、救いの叫びを心の中で何度も唱えるとていると


「おーい!ニイチャン!
起きてるかー?起きろー!!」


聞き覚えのある声が切羽詰まった様子で
呼んでいる。

窓の外から?





「毛玉の夜鳴きがひどくってよ、参ったぜ」


窓から引き上げた鋼杜八眼が
酷く眠そうな目に涙をためて、大あくびしながら言う。
懐に入っていたアサリの首根っこを掴み、こちらへ渡す。

お化けの正体は
黒装束の友人と、白い毛の相棒。

だってまさか、
4階の窓に人とモーラットが居るなんて
普通は思わないじゃないか。


「夜鳴き?」


危ないことするなーと
困り笑いで安堵のため息を付き
言葉を聞き返す。

夜鳴きなんて聞いた事無い。
腕の中の相棒に小さく声をかけると
一声鳴いて、もぞもぞ動いて寝てしまった。

くしゅん、とくしゃみをする八眼に気づいて
タオルを探しに行こうとするが
彼は窓の縁に、すでに足をかけていた。


「毛玉、一晩預かっといてくれ」

「ああ、うん、もちろん!
というか、またそっちから行くの?」


不思議そうな顔をする八眼に
出口はこっち、傘もあるし。と笑って言い足すと
珠鬼が待ってるから急ぐ、と返して
窓から向かいの木に飛び移る。

明日な、と手を軽く上げ、
身軽な動きで木を降り塀を飛び越え
雪降る闇に消えた。
流石鋏角衆。






窓を閉めると
部屋に静けさが戻る。


「夜鳴き、かー」


アサリは結構気が強い
甘えるといえば甘えるけど…夜鳴きねー。

なんだか自然と顔がにやける。
おでこあたりをちょいちょいいじると
嫌そうに眉を寄せ毛をふるふるさせて、
うつ伏せになり丸くなってしまった。

たまらなくなって、
寝てるのもおかまい無しに抱きしめると
不機嫌そうに短く唸り、耳を軽く噛まれた。
ごめんごめん。と小声で謝れば
首に身をすり寄せてまた寝入る。


再び来た眠気にあくびをひとつして
布団の中に潜り込んだ。
今晩は良く眠れそうだ。
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